墨の働き盛り…?

 書道の墨って、何から出来ているか、ご存じですか?

墨には、油煙墨と松煙墨があります

 油煙墨は、油を燃やしたススとニカワを練り合わせた物で、
松煙墨は、松を燃やしたススとニカワを練り合わせた物です
それを、型にはめ込み、乾燥させます

しかし、出来上がってすぐの墨は、まだいい色が出ません
まだ、赤ちゃんなのです

10年でそこそこ…
20年でまあまあ…
やっと色にメリハリが出るのが30年…

なんて、言われています

今買ったら、生きてる間に使えるかな〜(^^;)

古墨のいい物で書くと
書いたところと、にじんだところの境目が
クッキリ、ハッキリ、実に美しい色が出ます

ところで、墨は真っ黒だけではないのをご存じですか?
茶墨・青墨…といっても、見る限りでは真っ黒ですが、
墨を擦って、書いてみると、微妙に色が違うのです

私たちは、黒色の濃墨(油煙墨)と、青墨(松煙墨)を、混ぜて使っています

なかなかいい色が出ず、いまだに師匠にしかられていますが…(>_<)


 ―参考資料『書百話』―